残酷な華
―525追求中!
525追求中!―
「や!菜々!」
「初音…。」
私の待ち受け画面には確かにそう書かれていた。
追求中ってミラが私を探しているってこと。
この番号はこの時に使うんだ。
「初音、何してるの!逃げなきゃ!」
菜々、多分それは、
「無駄だよ…」
「何で!そのためのレイシェルじゃないの!」
うん。
なんとなく違うきがする。
「菜々だけ逃げて!!私といたら捕まるから!」
「でも……」
「早く!」
私は強い口調で促した。