残酷な華



ビビッビビッ



『危険です。危険です。非難しましょう。』



私と菜々のレイシェルがけたましく鳴り響いた。



「初音、逃げよう!!」



いや、



「待って、ミラが部屋の前を通っているときだったら真っ先に殺される。」




『危険です。危険です。非難しましょう。』



まだ鳴り響く。



私たちは結局部屋から逃げないことにした。



お願い、早く通り過ぎて………。
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