残酷な華



「こういう子たちがいると邪魔なのよね~。どうせ体育館で盗み聞きしてたんでしょ?趣味悪ーい。」




「お前・・・!・・・まあいい。赤が助かるほうのスイッチじゃなかったのかよ。どういうことだよ。」




安西君は怒りをそのままに深呼吸をした。


怒りたいのもわかる。


でも、安西君のしたとおりこのまま怒って巴が何も話さなければ本末転倒。計画をやめさせることはできない。




自分だけ助かろうなんて・・・


絶対に許さない。



「ああ、赤のスイッチね。体育館で言っていたことは嘘よ。」


「嘘・・・?どういうこと?赤が助からないほうの色っていうこと?」



巴は下に転がるすずめの亡骸を軽く踏みつけた。



最低。

人として、自分がしていることをわかってないの?








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