残酷な華
走ってきたのはただのクラスメイトだった。
確か伊藤君だった気がする。
入学式のとき席が前後ですぐに覚えたんだっけ?
「何してるの?3人とも。」
「・・・ごめん、伊藤君聞いていいかしら?」
「???・・・何を?」
私は走ってきたばっかりの伊藤君に恐る恐る聞いた見た。
「伊藤君のレイシェルの番号って・・・」
私のその問いにぱっと華やぐような笑みを見せた。
一瞬高鳴った胸の鼓動は次の瞬間に止まりかける。
「125だよ?・・・それがどうかした?それよりも、スイッチ探してるんだけど・・・」
やっぱり・・・