残酷な華




どうして・・・


どうしてそんなに必死に助けてくれるの?




必死な顔、途切れ途切れの荒い呼吸。



額に浮かぶ汗。




その時私の目に映ったもの。




それは・・・



「伊藤君!!・・・手招きしてる?」



伊藤君が数メートル先で私たちを手招きしていた。




なんで・・・!?


私たちの後ろにはミラがいるんだよ?



「あいつ・・・なんで逃げないんだ?」



不思議に思いながらも安西君の足はそちらに向かっていく。






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