残酷な華




そして、やっと伊藤君のもとまでたどり着いたときさっきより少しだけミラとの距離が広がっていた。




「安西!早く、相田さんを降ろせ!んで、手をつなぐんだ!!」



伊藤君は早口でまくし立てた。





そして、私は降ろされた。






「なんでかは、後で携帯を開いてみろよ!今は時間がねえ!!」






そして、伊藤君に無理やりつながされた安西君と私。




「それで相田さん、このスイッチを押すんだ!そうすれば、2人は瞬間移動で逃げられる。緑のスイッチは一時的にミラから逃げられるんだ!!」



「え!?ちょっと・・・そんなこといわれても!伊藤君は!?」



「俺はっ・・・。もう一つ、持ってるから・・大丈夫!早く!捕まっちまう!」



私はその言葉を聴くとためらいもなく渡されたスイッチを押した。



周りがスパークして白くなった。



そして、聞こえた伊藤君の声。







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