残酷な華




「いってえな・・俺悪くないのに。」




「そんなこと知ってる!」




安西君は体制を整えて私の隣に座った。




「ありがとね・・・助けてくれて。見捨てないでくれて・・・。」



「・・・お、おう。」










沈黙が流れる。


きっと何もない平和な学校生活でこんなに優しくされたら私は安西君を好きになるんだと思う。



だって、今だって鼓動が早い。



顔も赤くなっているはず。






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