残酷な華





「泣きたいだけ泣け。」





そういって自分の胸に私の顔を埋めさせた。


安西君の香りが増す。



「っ・・・・ヒックッッ」



私は体のすべての水分がなくなるんじゃないかって思うほど泣いた。





自分のために命をくれる人。



リスクを背負ってまで助けてくれる人。




生きがいとなってくれる人。




この事件がなかったらこんな大切なことに気づけなかったのかもしれない。






私は絶対に生き残る。




命を無駄にはできない。




大事な人の今も未来も全部守る。



まだ、戦いは始まったばかりだけどこれから先、私の意思は絶対に曲がらない。




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