残酷な華



「初音っ!!」






自分の部屋のドアを開けると奈々が飛びついてきた。



「わわっ。びっくりしたーどうしたのそんなに慌てて?」


「だって・・・だってぇ。」



奈々はそのまま泣き出してしまった。


はあ、本当に泣き虫なんだから・・・



でも、心優しいってコトは誰よりも私がよく知っている。



私のためにどれだけの時間不安でいたんだろう。


それを考えると奈々に感謝せずにはいられない。


「メールしたのに返してくれないし、急に部屋飛び出してくし!・・・初音がいないと淋しくて不安で・・・」



「はいはい。分かってるから。ありがとね心配してくれて。」



「ふぇぇぇえ・・・」



そのまま頭を軽くなでてみた。


さっきの安西君みたいに安心感を上げれるかわかんないけど。




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