リクエストを基にした・【Kiss】シリーズ 『お笑い』・2
「ねっ? コレで安心した?」

「うっうん…」

白い頬を赤く染め、夢見心地の顔をする彼を見ると、愛おしいと思える。

「ねっねぇ」

「ん? なぁに?」

「もう一回…良い?」

上目遣いでねだられると、断れるワケもない。

軽くため息を吐くと、アタシは再び彼にキスをした。

周囲から戸惑いの雰囲気が伝わってくるけど、素知らぬフリで。

まあ何も知らない人から見れば、女の子同士のキスシーンに見えるだろうな。

苦笑しながら唇を離すと、今度はぎゅっと抱き着かれた。

「ボク…絶対キミのお嫁さんになるからね!」

「はいはい」

でも結婚式では、彼もウエディングドレスを着たいと言い出すかもしれない。

そしたら…アタシがタキシードを着ようっかな?

お揃いでウエディングドレスを着るよりは、まだマシかも、ね?
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