リクエストを基にした・【Kiss】シリーズ 『お笑い』・2
顔立ちも可愛いし。
「うん、良く似合うよ」
「ホント? どれを買おっかな?」
店内にいる女の子達の視線も、彼に向けられる。
でも本当の性別を知らないことを思うと、ちょっと不憫。
…まあ元々、彼がこうなったのはアタシのせいなんだけどね。
幼い頃、それこそ小学生に上がる前まで、彼は普通の男の子の格好をしていた。
まあその頃から彼は可愛かったけど、こういう格好は一切していなかった。
そんな彼に、ある日、こう言われた。
「あのね! ボク、将来キミのお嫁さんになりたいんだ!」
…今思うと、ツッコミどころがある告白だったな。
けれどアタシも幼くて、ただ単純に『結婚すること』として受け止めた。
告白されたことは分かっていた。
彼のことは確かに気になっていたから、アタシはつい、
「うん…分かった。じゃあ大きくなったら、アタシのお嫁さんになってね」
……と答えてしまった。
その後、お互い小学校に上がると忙しくなって、会うことがなかった。
「うん、良く似合うよ」
「ホント? どれを買おっかな?」
店内にいる女の子達の視線も、彼に向けられる。
でも本当の性別を知らないことを思うと、ちょっと不憫。
…まあ元々、彼がこうなったのはアタシのせいなんだけどね。
幼い頃、それこそ小学生に上がる前まで、彼は普通の男の子の格好をしていた。
まあその頃から彼は可愛かったけど、こういう格好は一切していなかった。
そんな彼に、ある日、こう言われた。
「あのね! ボク、将来キミのお嫁さんになりたいんだ!」
…今思うと、ツッコミどころがある告白だったな。
けれどアタシも幼くて、ただ単純に『結婚すること』として受け止めた。
告白されたことは分かっていた。
彼のことは確かに気になっていたから、アタシはつい、
「うん…分かった。じゃあ大きくなったら、アタシのお嫁さんになってね」
……と答えてしまった。
その後、お互い小学校に上がると忙しくなって、会うことがなかった。