モヤシ男・最終章~最愛なる君へ~
「まぁーなんとか儲かってるなら、良いか…っで、娘とは真剣に交際してるのかい?」


さっきまでの表情とは一変してマジメな表情になった社長さん。



やっぱり娘の事となると、そうなるんだな…



「はい。真剣にお付き合いさせてもらってます。」



俺も負けじと、真剣な目で答えた。



「そうか…じゃあー娘の事は、全て知ってるんだね?」



…はい?



いえいえ、、、むしろ知らない事の方が、たくさんありすぎるぐらいです…



現に、アナタの存在も…本名も…家柄も…


全て今、知ったんですから…



なんて、言えるわけないよなぁ…

俺は、焦った。どう答えるべきか…



「どうなんだい?」


黙り込む俺に痺れを切らしたのか、社長さんは、言葉を上乗せした。



「えっ…だいたいは知ってるつもりです。」



これで良い…のか?

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