愛しい人~出逢いと道標~
私が入ると、騒がしい教室は一瞬だけ静まり、何人かの男女は視線をこちらに向けて顔を反らす。

予想した通り、私がしたことはほとんどのクラスメイトが知っているようだった。


「大丈夫」


私の肩を優しく叩き、小さく呟いた。

「うん」と私も小さく呟き、自分の席へと向かった。
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