secret love~アイドルと…~

樹side

歌番組の収録中・・・


蒼と並んで座っていると、

小さな声で話しかけてきた。


「くるみのことなんだけど」


「おい、今収録中だぞ。

その話は、後にしてくれよ?」


オレの言葉なんか無視して、

蒼は喋りだした。



「すぐに、芸能界辞めれると思うか?」


「さぁ・・・騒動が収まれば、

辞めてもいいって、社長も言ってたし」


「・・・どうかなぁ」


何か、考えている様子の蒼。


「気になることでもあるのか?」


「くるみはこのまま簡単に、

芸能界辞められないような気がしてさ」



「なんで?」



「なんとなく・・・」


なんとなくって・・・

意味ねえのかよ。
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