secret love~アイドルと…~
「契約は、当分打ち切れなくなったよ!」


そう言って微笑んだ社長さん。


「はい?」


状況が読めない私。


「くるみに対するファンレターやら

電話が殺到してるんだ」



社長さんの言葉に、

私たちは、目を見合わせた。



「本格的に、活動してもらうよ?!」


そう言って豪快に笑う社長。


「あの、言ってる意味が

よくわからないんですけど」



「歌手デビューしてもらうから」


それだけ言うと、

どこかに行ってしまった。

「…ウソでしょ?」

「社長は、超ノリノリだよ?」

蒼はニコニコ。


「・・・ご愁傷様」

樹は、私の肩を叩いた。
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