secret love~アイドルと…~
電話が切れて、1時間。

外で、バイクの音が聞こえた。


私は慌てて窓を開けた。


「ゴメン。なかなか抜け出せなくて」


樹の言葉に、

胸がキュンとした。


急いで下に下りると、

玄関を勢い良く開けた。


「おいで?」


樹の言葉に、私は、

胸に飛び込んだ。

・・・

自分が芸能人になったことなんて、

すっかり忘れて。


「早く帰らないとね」

胸に顔を埋めたまま呟いた。


「くるみ」


「ん?」


「オレと別れたい?」


「まさか、そんな・・・

樹のこと大好きだよ」


「じゃあ、もう二度と、

あんなこと言うなよ?」

そう言って笑った樹。
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