secret love~アイドルと…~
「相変わらず、

人目を気にしないやつらだね?」


樹の背後から聞こえてきた声。



「龍之介さん」


何でこう、邪魔ばかりするんだろう。



龍之介は、無表情のまま、

私の腕を引っ張った。


「何するんですか?」

樹がそれを止めようとした。


「お前らのこと、週刊誌に

バラしてもいいんだよ?」


「「え?」」


「それが嫌なら、

くるみをオレにちょうだい」


微笑んだ龍之介。


「龍之介さんに捕られるくらいなら、

週刊誌なんて、怖くなんかない」

樹の怒声が響き渡った。

・・・

その時だった。
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