secret love~アイドルと…~
何とかなるなんて、

甘い考えだった。


社長の前に立たされた、

私・樹・龍之介。


「なんてことしてくれたんだ」


社長は、かんかんに怒っている。

黙ったままの3人。


「くるみちゃんも、

一人前の芸能人になった自覚を

持ってもらわないと」


・・・

矛先は、私に・・・


「くるみは、なにもわるくない」

樹が抗議した。


「黙れ!」

いつもの優しい口調は、みじんもなかった。


樹も返す言葉がない。

それを見ていた龍之介が、

静かに喋りだした。
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