secret love~アイドルと…~
つい見惚れてしまった。

「ゴメン…仕事が長引いてさ。

・・・とりあえず、座ってもいい?」


声は出ないまま、ただ頷いた。


樹様と向かい合って座ってるなんて、

ウソみたい。

しかも、制服姿を拝めるなんて、

なんて幸せ者。


「あれから、なんともない?」

「は、はい・・・」

「電話の時もあんまり喋らなかったけど、

大人しいんだね?」


「そ、そんなことありません・・・

ただ、大ファンだったから・・・」


私の言葉に、微笑んだ樹。

「それは光栄。・・・ところで、

名前は?」

「あ・・水島くるみです」
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