あなたは一度も。

はじまり






―――「...結衣...」



だれかが私を呼ぶ。


うるさい。


もう少し寝かせてよ。



「結衣!!」



バサッと布団をはがされた。


「....ん‐‐‐...やめてよぉぉ」


「やめてじゃない!!今日から高校生だよ ??入学式に間に合わなくなるよ」



その言葉を聞いた瞬間...





私はガバッと起き上がった。



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