あなたは一度も。






「ばか蘭!!
もう少し早く起こしてよ!!」




私は幼馴染みの 蘭[ラン]に

怒鳴り散らした。



―――本当はもう少し
寝たかったのだけれど。



「はいはい...。
俺は玄関で待ってるよ」




そう言い残し

階段を降りてしまった。



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