あなたは一度も。






「あ...ううん。
大丈夫だよ?」



すると唯と蘭がこっちを振り返った。



「足、もしかしてひねった?」


蘭が聞いてくる。


迷惑かけちゃいけないと
思いながらも

自然と涙が出てきてしまった。



「...さく「俺が担ぐよ」



唯が話し掛けようとした時
蘭が遮るように私に言った。



「...早く、
乗っかって。」


蘭はしゃがみこみ
私をおんぶする形をとった。







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