俺は彼女の目です。
「ありがとうございました」



親父に眼帯をつけてもらった女が席を立ち、部屋を出ていこうとした。



「送っていってやれ。両目ふさがってるんだから事故るぞ」




「わかってるよ」



俺は女の手を取り、部屋を出た。
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