俺は彼女の目です。

そんな優衣を日に日に好きになっていった。



そんな、ある日。



優衣の族、御影桜のメンバーが俺の兄貴を殺してしまった。



今思えば事故だったのかもしれない。


少し殴っただけかもしれない。


兄貴がケンカを売ったのかもしれない。


兄貴がオンナ１人に殺られるくらい弱かったのかもしれない。



少なくとも、優衣が過失を犯した訳ではなかった。




だが、俺は絶望した。



自分のようやく好きになった人が自分の兄貴の死に少なからず関わっていることに。



そして、別れを告げた。



もっとも残酷な方法で。