俺は彼女の目です。




『優衣、別れて』




『なんで?ヤダよ』




『兄貴を殺した奴の仲間を彼女と思うのは絶対無理』


優衣は泣かなかった。


叫びも、呼び止めもしなかった。


ただ、寂しそうに俺に向かって微笑んだ。







優衣の心をボロボロに砕いた。


これが俺の優衣への罪だ。

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