俺は彼女の目です。
話は変わるが、私はこーくんと別れてからもずっとこーくんのことが好きだった。




あんな別れ方したのに。



あんなにこーくんを苦しめるようなことに関与していたのに。





それでも好きだった。



こーくんのことを忘れようとして、ほかの人と付き合ったこともあった。



手を繋いでデートしても、何度も体を重ねても、喧嘩しても、別れても、こーくんと一緒だった頃にしたことは他の人だとまるで無意味で。




こーくんじゃないとやっぱりダメだった。




もう一度、取り戻したい。


こーくんと笑いあう時間も、こーくんの腕の中で眠る温もりも、全部。



もう一度だけ…。





だから、正直に言った。




「私はこーくんのこと好きだよ」って。




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