俺は彼女の目です。

「で？どいつを殺ればいいんだ？」



こんなめんどくさいこと、さっさと終わらせて家にかえろう…。



「お前１人と俺たち全員でどうだ？」



…１対５って。


もうすでにタイマンじゃねーじゃん…。



ほぼリンチだよ。



まぁ、いっか。



どうせ勝てるし。



「いいぜ。あんだけ強気なこと言われてムカついてるとこだし」



「さすが最強と呼ばれるだけあるな」



最強ってなんだよ…。



誰がそんなあだ名をつけたんだ？





俺が、呆れ顔でうなずこうとした時だった。





「あたしの前でケンカしないでくれる？」



「はぁ？」



男達が一斉にその声がするとほうをむいた。



俺も横目でみる。




そこには、本を片手に持って仁王立ちしている女の姿があった。