悪魔のようなアナタ ~with.Akito~
枕元に置かれたランプが重なった二人の影を壁に映し出す。
灯里は晃人の体の下で身を捩らせていた。
ひんやりとしたシーツの感触が直に肌に触れる。
いつのまにか服は全て脱がされ、何も身に着けていない。
息つく暇もないほどの激しい口づけを受けながら、灯里は与えられる快楽に翻弄されていた。
「……っ、いやっ、晃くんっ……」
晃人の手は容赦なく灯里の感じる部分を暴き出していく。
あの時とは全く違う晃人の手に、灯里は必死で首を振った。
晃人は灯里の頬を両手でそっと包み、灯里の瞳をじっと覗き込む。
――――色を帯びた、昏く鋭い瞳。
晃人のこの瞳を前にすると灯里は何も考えることができなくなってしまう。
「俺を嫌いと言うわりには……」
晃人はくすりと笑い、灯里の唇にそっとキスを落とす。
その優しい感触に灯里は涙に濡れた睫毛を瞬かせた。
晃人はもう一度キスを落とし、色を帯びた声で囁く。
「……体は正直だな?」