悪魔のようなアナタ ~with.Akito~



声にならない叫びを上げて体を仰け反らせた灯里を、晃人の腕が強く抱きしめた。

晃人のブラックティーの香りが灯里の全身を包む。

はっと目を開けた灯里の唇に晃人の唇が重なる。


「……っ、灯里……っ」


切羽詰まったような掠れた声とともに、灯里の足の間の蕾に再び晃人の指が触れる。

充血して熟れきった蕾を晃人の指がきゅっと抓み、捻り上げる。

灯里の足の間に快楽が迸り、一気に頂点まで飛ばされる。


「あっ、あ、……ぁあ――――っ!」


灯里は叫び、ぶるっと全身を震わせた。

朦朧とする意識のままぼうっと晃人を見上げる。


荒い息をつく灯里の瞳を晃人が真上から覗き込む。

その瞳に宿る優しさに灯里は胸が締め付けられるような気がした。

先ほどの昏さや鋭さは消えうせ、愛しさに満ちた瞳が灯里を見つめている。


灯里はその目を見た瞬間、涙腺が緩むのを感じた。

――――灯里が昔から大好きだった瞳。


「晃くん……」

「強情だな、お前は。……もういい、何も考えるな」


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