悪魔のようなアナタ ~with.Akito~
晃人は言い、灯里の唇に優しい口づけを落とした。
そのまま灯里の体を抱き寄せ、優しく髪を撫でる。
灯里は胸を大きく上下させながらぼんやりと晃人を見上げた。
晃人の瞳越しに想いが流れ込んでくる。
――――灯里を気遣い、心から愛する真摯な心。
昔から変わらぬ瞳に、灯里の胸に泣きたくなるほどの安堵が広がる。
晃人は長い睫毛を伏せ、灯里を労わるように頬や額に優しいキスを落とす。
唇から伝わる優しい想いに、灯里は胸の奥から熱いものがこみ上げるのを感じた。
「晃くんっ……」
灯里は腕を伸ばし、晃人の首に縋りついた。
――――晃人が好きだ。
誰よりも何よりも。
灯里の目尻から涙がとめどなく溢れ出す。
灯里は晃人の肩に頬をすり寄せ、涙声で叫んだ。