悪魔のようなアナタ ~with.Akito~
熱い想いが胸にこみ上げる。
大好きな人と一つになれた喜びが灯里の胸を熱く覆っていく。
目を潤ませた灯里の体を、晃人の腕が奪うように強く抱きしめる。
唇が重なり、口づけはしだいに激しくなっていく。
心も魂も奪い取られるような熱い口づけに、灯里の全てが溶けていく。
「……もう離さない」
「晃くんっ……」
「お前を愛してる。誰よりも何よりも!」
晃人の叫びが灯里の心を深く貫いていく。
その言葉に込められた真実に、強い愛情に、灯里の胸が震える。
「お前はいつも可愛かった。お前が生まれた時からずっと、俺の心にはお前がいた」
「……晃くん……」
「お前以上に大事なものなんてない。……お前だけだ、灯里……」
晃人の瞳が、眼差しが、灯里の全てを溶かしていく。
灯里は晃人の腕の中で潤んだ睫毛を震わせ、そっと目を閉じた……。