悪魔のようなアナタ ~with.Akito~
4.同棲?
23:30。
晃人の腕の中でうとうとしていた灯里は、枕元の時計を見て目を見開いた。
ひと眠りだけのつもりが、いつのまにか日が変わろうとしている。
灯里は慌てて身を起こした。
「やばっ、家に連絡しなきゃ……」
とバッグに手を伸ばしかけた灯里の体が、後ろから攫われる。
思わず硬直した灯里の耳に、晃人の甘い囁きが忍び込む。
「どこに行く? また逃げる気か?」
「晃くんっ……」
「お前の家には先ほど連絡を入れておいた。ついでにしばらくここに住むと言ってある」
「えっ?」
灯里は晃人の言葉に目を見開いた。
しばらくここに住む、って……。
驚く灯里の顎を晃人は掴み、くいと自分の方に向けた。
じっと灯里の瞳を見つめ、真剣な声で言う。