悪魔のようなアナタ ~with.Akito~




「あの部屋の物は全て、晃人と私で選んだものよ?」

「……っ」

「あなたが使うためのものではないわ。だから極力触れないで頂戴ね、汚らわしい」

「……」

「言いたいことはそれだけよ。じゃあね」


朝子は言い捨て、くるりと踵を返す。

朝子の言葉が胸に突き刺さり、そこから耐えられない痛みが広がっていく。

灯里はなす術もなく呆然とその場に立ち尽くした……。


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