悪魔のようなアナタ ~with.Akito~




口づけと共に繋がっている部分を揺さぶられる。

潤んだ花芯を何度も激しく貫かれ、繋がった部分から溶けそうになる。


「……っ、灯里っ……」


灯里自身を奪い去ろうとするかのような晃人の動きに、灯里は身を捩らせた。

いつのまにか晃人の瞳から怒りは消え、そこにあるのは……

――――灯里に対する愛情と、燃えるような情欲。


「俺達はもう、離れられない。お前もそれはわかっているはずだろう?」

「……っ、晃くん……」

「なのになぜ、離れようとする?」


晃人は灯里の首の後ろに腕を回し、愛おしむように何度も口づける。

その優しい口づけに、灯里は目を潤ませた。

ブラックティーの香りに混ざるお日様の香りが、肌越しに伝わる想いが、灯里の心をじわりと熱くする。

灯里はぎゅっと目を瞑り、叫んだ。


「離れようなんて、思ってないよっ……」

「じゃあどうしてこんなところに来た?」

「それは、あの人がっ……」


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