悪魔のようなアナタ ~with.Akito~
灯里の言葉に、晃人はその一重の涼しげな目を細めて嬉しそうに笑った。
――――昔から傍にいた、幼馴染。
灯里の一番大切な人……。
きっと自分はこれからもずっと晃人を見つめ続けるだろう。
生まれた時から傍にいてくれた晃人。
ずっと昔から大好きだった人。
10年ぶりの再会は運命へと変わった。
幼い頃の懐かしい想い出を胸に、二人で新たな未来へと歩き出す。
晃人の手が灯里の左手を取り上げ、指輪にそっと口づけを落とす。
その優しい感触に、灯里の目尻から熱い涙が零れた。
[悪魔のようなアナタ ~晃人編~ 完 ]