悪魔のようなアナタ ~with.Akito~
ゆったりしたシートに座っていると眠気が襲ってくる。
灯里はシートに身を横たえ、運転席の晃人をちらりと見た。
メールを貰った時はあれほど悩んだのに、こうして晃人の優しさや安心感、ぬくもりに触れているとずっと一緒に居たいと思ってしまう。
そう思うのは幼馴染だからなのだろうか?
それとも……。
「……」
まだ答えは出ない。
けれど、今は晃人と一緒に居たい……。
灯里は助手席のシートに寄りかかり、そっと目を閉じた……。