悪魔のようなアナタ ~with.Akito~




晃人はくすりと笑い、灯里の瞳を正面から見た。

色を帯びた艶やかな瞳を、灯里は吸い込まれるように見つめていた。

やがて晃人の睫毛がそっと伏せられ、精悍な顔が目前に近づく。


「……っ」


三度目のキスは優しく、溶けるように熱かった。

労わるような優しい口づけに灯里の胸がじわりと熱くなっていく。

唇から伝わる晃人の優しさと愛情が灯里の心を溶かしていく。


――――ずっと一緒に居たい。

ずっとこうしていたい……。


灯里の胸に熱い想いが湧き上がる。

想いに翻弄されそうになりながら、灯里は晃人の口づけを受けていた。


やがて。

唇がゆっくりと外され、晃人の瞳が正面から灯里を射る。

いつになく真剣な瞳に灯里は体を固まらせた。

晃人は灯里を見つめながら、静かに右手を差し出す。


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