悪魔のようなアナタ ~with.Akito~
「……、ぁあっ……」
灯里の唇から甘い吐息が漏れる。
晃人はさらに深く口づけ、掠れた声で囁くように言った。
「もう離さない」
「……晃くん……っ」
「今夜は帰さない。お前は俺のものだ」
熱を帯びたバリトンの声が、抱きしめる強い腕が、想いの強さを伝える。
全身を包み込むブラックティーの香りに心が溶けていく。
晃人の唇が再び灯里の唇に重なる。
灯里は晃人の腕に包まれ、ぼうっとしたまま晃人の唇を受けていた……。