悪魔のようなアナタ ~with.Akito~
5.心からの愛情
シェードランプの柔らかい光が枕元を照らす。
滑らかなシーツの感触が灯里の全身を包み込む。
灯里はぎゅっと目を瞑り、晃人の優しい口づけを受けていた。
肌触りの良いバスローブの感触も、自分の肌から立ち上る石鹸の香りも、肌に触れる温もりも……。
全てが初めての体験だ。
晃人は両肘を灯里の肩の横につき、灯里の両頬に手を添えた。
「……力を抜け、灯里」
晃人は灯里の唇に優しいキスを何度も落とす。
灯里は体を震わせ、ぎゅっと目を瞑っていた。
これから何があるのかさすがに知らないわけではない。
晃人と一緒に居たいと思う気持ちはあるのに、体は強張る一方だ。
「……灯里」
晃人はそっと灯里の額に口づけを落とした。
優しい囁きとともに晃人の指がバスローブの隙間から胸元に忍び込む。
灯里は反射的に顔をそむけ、ますます体を固くした。
晃人の指はまるで壊れ物でも扱うかのように、灯里の鎖骨をそっと撫でていく。