君が好き。


「奈々ー。数学の宿題みして。」



「宿題くらい自分でしなよっ。」



「いいじゃん。見せろよ。今日何かおごってやっから。」



「もう!!」




あたしはおごってくれるという誘惑に負けて、




会話の主に、はい。とノートを差し出した。




会話の相手はあたしの幼なじみ。



佐山春樹。




クラスの中では結構イケメンの部類。



そして……あたしの好きな人。



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