不格好な恋愛。~Special Short Novel~
王子様の言葉に知らないうちに涙を流していて、知らないうちに王子様の背中に抱きついていた。
お父様、お母様。あたしは一生この人についていきますぅぅぅっ。
お互いに一目惚れで、しかも結ばれてしまうなんていいのだろうか。
王子様はくるりと振り返ってあたしをぎゅーっとしてくれた。
なんだろう…とっても安心する。
「あたしも…王子様のことが好きですっ…!!」
王子様の胸の中でそう言った後、王子様の腕の力が少し強くなったような気がした。
もう完ッ全に幸せ。
幸せMAX。
この幸せが一生続けばいいのに。
王子様は泣いてぐちゃぐちゃのあたしの顔を上げさせて、あたしの視界の中に王子様の顔が入るようにした。
泣いてぐちゃぐちゃの視界の中で、王子様の顔がどんどん近付いてきてそのまま唇が触れあった。