不格好な恋愛。~Special Short Novel~
演奏が止まったと同時にダンスもピッタリ終わって、あたしたちは拍手と歓声を受けた。
いつの間にか踊っているのはあたしたちだけになっていた。
「ありがとうございました。こんなあたしのために……とても楽しかったです」
「こちらこそありがとう」
彼はウインクした。
「またあとで迎えに来るから待ってて」
そう言って彼はワイングラスを持って人ごみの中に消えて行った。
また…あとで?