真夏の海のシンデレラ
私は嬉しさで胸がいっぱいになった。


やっとお礼を言えたのもそうだけど、彼が私を見ていてくれた事。


あの時の出来事、覚えていてくれた事。


それが嬉しくて仕方なかった。


彼は微笑んで、


「やっと見つけた」


と言って、手を私の頬においた。



私は少し下を向く。



恥ずかしいから。



その時、リエが起き出した。



「ヒナ・・・? あ!!!」




そりゃあビックリするよね。


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