真夏の海のシンデレラ
彼は私の頬から手を離し、


「どうも」


と、リエに挨拶した。


リエも、なんて言ったらいいか分からないといった感じで、


「どうも・・・」


とだけ言った。



「じゃあ、俺また仕事戻らないといけないから、行くわ。もし良かったら後で昼飯でも食いに来てよ! じゃあね!」


と言って彼は海の家へと戻っていった。



「ヒナ!どうしたの?何話してたの?」


「あ・・・彼、覚えててくれた・・・・」


「え?」


「私の事、助けた事・・・・・覚えててくれたみたい。」


「マジぃ?? やったじゃん!!! 良かったね~ なんかヒナの事向こうも気に入ってるんじゃないの? 後でご飯食べに行くしかないね!」


「うん・・・」
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