真夏の海のシンデレラ
食事が運ばれて来て、ワインもお互い二杯目に入る頃、


夕日が沈み始めた。


すると、浩二が急に、真面目な顔をした。



「ヒナ・・・」



「ん?なぁに?」



「俺と真剣に付き合ってくれる?」


急な告白に一瞬クラっとした。


ワインのせいもある。


未成年の私は、あんまりお酒に強くない。


ワインなんて、正直味も分からないけど、


自分が少し酔いはじめていることは確かだった。



「あ、当たり前じゃん。私は最初から本気で浩二の事好きだったもん」

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