真夏の海のシンデレラ
「大丈夫かよぉ?未成年の飲酒はダメだな」


私を車の助手席に乗せて、浩二は言った。


「浩二が頼んだんじゃない!」


ちょっとふくれてみせる。


「あ~俺もちょっと酔ったかもー」


レストランの駐車場に停めた車の中、


浩二はカーシートを倒しながら言った。


「え?ちょっと!寝ないでよ!」


「寝ないよ。ちょっと酔い冷めるまでだから。ヒナも横になって」


浩二は私の席も倒し、少し強引なキスをした。



酔っ払っている私は、浩二がそうするのをただただ受け止めた。


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