真夏の海のシンデレラ
気晴らしに買い物でも行こうかな~と思っていたら、浩二からメールが入った。


「今夜会えない?会って話したいんだ。」


私は返信せずに、そのままメールの消去ボタンを押した。


感情は殺し、機械的に指を動かしていた。


私は少しお洒落をして、一人で買い物へ出かけた。


今日も太陽がギラギラと照っている。


黄色いワンピースにヒールを合わせて街中を歩き周った。


私と浩二の家は比較的近く、車で15分くらい。


もちろんこの辺りにデートで来た事もある。


思い出してしまう・・・・浩二の手・・・


仲良く手を繋いでいるカップルを見る度に、


自分の右手をみてしまうんだ・・


もう浩二の手は・・・・・繋がれない・・・・・
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