真夏の海のシンデレラ
彼の名前は快(かい)と言って、なんと隣の高校の子で、一つ下だった。


海でナンパされた時とはなんか違う雰囲気で、自分からお茶でも・・と誘っていた。


年下と聞いて、弟みたいな感覚に陥ったのかもしれない。


私は抹茶フラペを。


快くんはアイスラテを注文した。


私よりも先にサッと財布を出し、私の分まで払ってくれた。


「いいよ。自分で払うよ。」


「いいって。だってなんか落ち込んでるみたいだしさ。これくらいおごらせて!」


ドキっとした。


なんで分かるの?


何も言ってないのに。


< 51 / 84 >

この作品をシェア

pagetop