真夏の海のシンデレラ
「ヒナ?聞こえる?浩二だけど。ちゃんと会って話せないかな?」


「・・・・もう。無理だよ。信じられないの。私たちは終わりだよ・・・お願いだから・・・・帰って・・・・・」




震える声。


途切れる言葉たち。


精一杯の私の冷たい言葉だった。


「ヒナ。愛海の事だけど・・・・」



愛海・・・・・



その名前が出た途端私は泣き崩れた。


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