真夏の海のシンデレラ
あれから一週間、私は引きこもって泣いた。


ご飯もろくに喉を通らず、親には心配をかけ、リエからの電話もとらなかった。



そして、快くんはあの日私を家まで送ると、最後にギュってしてくれて、おでこにキスしてくれた。


それから連絡は一切ない。



きっと今の私の状況を把握して、気を使ってくれてるんだと思った。



すると、夕方になってまだベッドの中で色々考えていると、快くんからメールが届いた。



「郵便受け見て!」



私は下に降り、久々の外へ出て、郵便受けの中を見てみた。


すると、そこには快くんからの手紙と、小さなクマのぬいぐるみがあった。





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